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日刊建設工業新聞
2022/02/03

【鳥取】米子新体育館整備/BTO方式によるPFI導入/23年度特定事業者募集

 米子新体育館の整備について県は1日、民間資金やノウハウを活用するPFIの導入を決めた。直営方式とPFI方式を比較検証した結果、PFIの中でも「BTO方式」と呼ばれる手法を取り入れる。県はアドバイザリー業務委託費を盛り込んだ予算案を2月県議会に提案する。
 新体育館は、米子産業体育館(米子市東福原)と市民体育館(同市東山町)、市営武道館(同市糀町)を統廃合し、県と市が共同で東山公園内に建設する。
 基本計画によると、施設はメインアリーナ2750平方b、サブアリーナ1360平方b、武道場800平方bから構成される延べ床面積1万〜1万1000平方b。整備費60億円。
 整備に向けて昨年8月からPFIの導入を検討してきた。試算では維持管理期間15年間を想定した場合、PFIは直営に比べ3億5000万円の経費を節約できる。
 併せて事前にPFI手法の市場調査を実施。民間が資金調達し、施設を建設・完成後に公共に所有権を引き渡し、その後民間が維持管理・運営するBTO方式を希望した回答が多くを占めた。
 この結果、県はBTO方式によるPFIの導入が有効と判断した。県資産活用推進課では「施設所有権が公共にないと、国の財源を活用できない」と話している。
 今後のスケジュールは、市が4月にアドバイザリー事業者を募集。年内から来年1月にかけて実施方針を固め公表する。その後23年度に特定事業者の選定に向けて入札公告し契約、26年に施設を完成させる。

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