日本工業経済新聞社(群馬)
2022/02/02
【群馬】前橋市がCCRCで22年度は2施設建設
前橋市はCCRC事業で、2022年度は夜間急病診療所と福祉作業所の建設に着手する。各棟を別案件とし、それぞれ3分離での発注が見込まれる。診療所はS造2階建て、延べ床面積2149・11uの規模。建設工事費として10億8000万円を見積もった。福祉作業所はS造2階建て、延べ床面積1483・54u、建築工事費は6億7000万円を見込む。両案件とも契約議案を9月議会に諮る予定で、6月ごろの公告が濃厚となる。
朝日町の赤十字病院跡地を活用する前橋版生涯活躍のまち(前橋版CCRC)は、民間と市による施設整備が進められている。市が担当する夜間急病診療所と福祉作業所の発注が残っている状況。21年10月に両施設一括で作業していた実施設計がまとまった。22年度当初予算で両施設の工事費を確保し、6月ごろに公告。7〜8月ごろに入札を行う考え。設計は石井設計(前橋市)が手掛けた。
施設の整備箇所はエリア北東部の8000u。並んで立地するが、それぞれが独立した棟となっている。両施設ともに10kWの太陽光発電を備える。また、災害対策として非常用発電設備を両施設で共有する。
予定通り22年度の当初予算で工事費が確保できれば、22年4月から建築工事の入札事務をスタート。現状では各施設を個別の案件として扱う方針を示している。建物や事業費の規模を考慮すると、いずれも建築・電気・機械の3分離発注となるもよう。建築本体工事は条件付き一般競争入札、各設備工事は一般競争または指名競争入札で発注する見通し。
これら設建設工事の進捗状況を考慮し、駐車場や外灯など外構工事を実施する考え。建設工事とは分離することになりそうだが、施工範囲などの工区分けなどの詳細は未定。
いずれも24年1月の竣工を目指す。診療所は医療機器の搬入などが完了し次第、開院する。福祉作業所は既存施設に関する指定管理などの事情から、24年度当初から供用する見通し。
各施設の詳細はつぎのとおり
【夜間急病診療所】
S造2階建て、延べ床面積2149・11u。夜間急病診療所の機能に加え、前橋市歯科医師会の事務所機能が入居する。想定工事費10億8000万円。
【福祉作業所】
S造2階建て、延べ床面積1483・54u。就労継続支援B型のスペースや地域活動支援センター、デイルームなどで構成する。一般浴と機械浴の浴室を備える。想定工事費6億7000万円。