県北部流域下水道事務所は、東北部処理区彦根南第2幹線の管路延伸計画に基づき、20年度着工済の「彦富本庄工区」に続き、未整備区間の「本庄1工区」延長1480bについての管渠工事を今年度第4・四半期中にも発注したい考えだ。また推進工法となる「本庄工区」L170bと、その上流側の「田附新海工区」L2340bはそれぞれ委託済みの詳細設計を今年度進め、早期の全線供用を目指して22年度以降、優先度の高い工区から順次整備を進めていく。
彦根南第2幹線は、18年度に事業計画を変更し彦根市彦富地先から同新海町地先までの約5・7qの流域幹線と位置づけ。うち下流側の県道新海上稲葉線沿いの「彦富本庄工区」は管渠工事L1250bを20年度着工済で、続いて同工区の上流側の「本庄1工区」で計画するL1480bの管渠について21年度内にも工事発注し、22年度にかけ施工を進めたい考え。
全体計画の中でここのみ推進工となる本庄町地先の「本庄工区」は、延長170bの管渠(小口径推進・自然流下管)整備を計画し、現段階ではφ250_を想定。同工区ではこのほか、耐震構造の特殊構造物・特殊マンホール(小規模)1基、酸素注入設備のための設備棟の建築と、建築予定地の場内整備―も合わせて行う計画。なお、本庄工区の管渠設計業務は今年度石居設計(彦根市)が担当。
「本庄工区」は優先度が高く22年度以降、順当に発注される公算が高いが、整備内容が土木のほか特殊構造物、酸素注入設備の設置、同設備棟の建築―など工事が多種で、一括や分離等発注手法について今後精査するため現時点では未定。
また、「本庄工区」の上流側の田附町他で計画する「田附新海工区」は、開削工で管渠延長2340bを整備する。同工区の詳細設計および硫化水素抑制対策検討業務一式はこちらも石居設計(彦根市)が担当。
提供:滋賀産業新聞