石川県議会2月定例会が1日開会し、谷本正憲知事は提出諸議案の説明の中で、新たな県立図書館について、「夏休み前の7月16日にオープンすることとし、鋭意準備を進めている。また、来月5、6日に図書が並び、図書館らしい姿となった大閲覧空間をご覧いただく、建物見学ツアー第2弾を実施するほか、子どもエリアでの親子体験会を開く」とし、閉会後、報道陣の質問に答える形で「来館目標は年間100万人を目指している」と語った。
公共投資に関して、谷本知事は「既に整備がピークを越えた北陸新幹線建設費や今年度で整備が完了する新県立図書館の整備費を除いて、概ね前年度の7割を計上した」と説明。加えて「昨年末に成立した国の補正予算に積極的に呼応し、治水対策や道路防災対策等に必要な投資的経費228億3200万円余を補正予算に計上し、来年度当初予算とともに提案。投資的経費は当初予算と合わせ、年度末から年度始めの端境期はもとより、来年度上半期における必要な事業量を確保することができるものと考えている」と述べた。
国の重要文化財に指定され、鉛瓦の屋根の約半分が赤茶色に変色している金沢城三十間長屋については「所有者である文化庁との協議が整い、来年度から屋根全体の鉛瓦の葺き替え工事に着手する」とし、治水対策は引き続き、国の「防災・減災、国土強靱化のための5か年加速化対策」を最大限に活用し、「抜本的な対策である河川改修を県下全域で促進させ、即効性のある災害予防対策である河川の堆積土砂除去も来年度は40河川で実施する」とした。
今任期で退任する谷本知事は「残された約2カ月の任期も新型コロナウイルス感染症対策をはじめとする県民の安全・安心の確保はもとより、石川県の発展に全身全霊を傾けていく」と語った。