市川市は8日開会の2月定例議会に、2022年度当初予算案を上程する。一般会計は前年度当初比4・4%増の1668億円。普通建設事業費は、同27・9%減の97億7849万4000円となっている。地域コミュニティゾーンこども施設整備事業に総額15億3300万円、養護老人ホームいこい荘斜面地整備事業に総額3億6000万円の2か年継続費を設定。また、国府台公園再整備事業10億8000万円、八幡分庁舎建て替え事業5億9220万円、公共下水道整備事業(雨水・汚水)112億1475万3000円を計上している。
年度早々に村越祐民市長が任期満了を迎えることから、経常的経費を中心とした骨格予算として編成した。新規事業などの政策的な判断を要する経費については、補正予算で肉付けする。
地域コミュニティゾーンこども施設整備事業は、本行徳1266―1の敷地面積約3700uに、RC造またはS造2階建て、延べ床面積約2700uの地域コミュニティ施設を整備するもの。23年1月の着工を目指している。継続費の年割額は、22年度6億990万円、23年度9億2310万円。基本・実施設計は環境デザイン研究所が担当。
国府台公園再整備事業では、新野球場の設計および新築工事を行う。施設規模は▽フィールドサイズ=両翼95m、センター122m以上▽スタンド観覧席座席数=1800席以上(約500席は屋根下)――の計画。そのほか▽グラウンド=全面ロングパイル人工芝、一部アンツーカ舗装▽スコアボード=フルスクリーン、フルカラーLED▽防球ネット、ナイター照明設備、埋蔵文化財保護のための盛土対策――などの予定。
八幡分庁舎建て替え事業においては、市民の誰もが個性を生かすために集い、子育ての場・本と触れ合える場・教養を育む場を兼ね備えた複合施設を建設。設計については香山建築研究所が担当しており、23年3月までにまとめる。23年3月に着工し、24年3月の開館を目指す。
養護老人ホームいこい荘斜面地整備事業では、大町521―1ほかの斜面地約2400uの安全対策工事を行う。年割額は、22年度1億4400万円、23年度2億1600万円。
一般会計ではそのほか、橋梁長寿命化計画事業(修繕計画策定123橋ほか)3億100万円、排水路整備事業(香取1丁目マンホールポンプ設置)2億3800万円、介護施設等整備事業(地域密着型サービス施設8か所)2億975万円、都市計画道路3・6・32号整備事業(用地取得、雨水管渠等整備)1億7183万3000円、避難所環境整備事業(トイレ改修等)1億3598万1000円、消防施設整備事業(第1分団建て替え)1億2778万7000円、小学校照明LED化工事(5校)1億2430万円、外環道路菅野上部整備事業(駐車場等整備)1億2000万円、スポーツ施設整備改修事業(原木公園投光器交換など)7997万7000円、明松園改修事業(エレベーター設置工事)7000万円、航路整備事業(市川漁港航路浚渫)6300万円、行徳公会堂天井等改修事業(基本・実施設計ほか)3000万円、須和田の丘支援学校狭あい対策事業(特別教室棟新設)2597万1000円を確保する。
また、下水道事業会計は収益的支出が前年度当初比0・5%増の85億4959万5000円。資本的支出が同28・4%増の145億4540万5000円。
公共下水道整備事業(雨水・汚水)に112億1475万3000円を盛り込んでいる。浸水対策として市川南ポンプ場建設工事を進めるとともに、雨水管渠約180mの建設工事を実施。さらに、未普及対策として第5―1処理分区ほか11処理分区の汚水管渠布設工事を行う。
下水道総合地震対策事業に2億2000万円を計上。下水道総合地震対策計画に基づき、既設管路施設3・8qの耐震化工事を行い、地震発生時における緊急輸送路機能と下水道機能の確保するほか、新井小学校のマンホールトイレ12基の整備を行う。