県土木交通部都市計画課は、長浜市にある県営都市公園の「奥びわスポーツの森」について、再整備の基本設計に着手する。協和コンサルタンツ滋賀営業所(大津市)のコンサルで、22年3月をメドに内容を取りまとめ、そのなかで、現在のテニスコートや体育館跡地、隣接敷地を含めた再整備のための基本設計を行い、公園の基本的な内容を決定し、事業化に向けてPark―PFI制度などの民間活力導入についても検討する。
県営都市公園奥びわスポーツの森は、昭和47年に県政100年記念事業の一環として、休養とスポーツの場として整備された施設を、改めて昭和59年に都市公園として計画決定し、多目的運動広場やプールなどの再整備を行い昭和62年より都市公園として開設。県営都市公園としては滋賀県最北に位置し、湖北地域のスポーツとレクリエーションの広域的な拠点として親しまれることを目指している。また、休養とスポーツだけでなく、県の広域輸送拠点としても位置付けられていることから、プールの跡地を利用して震災時において救援・活動拠点としての機能も持つ防災公園としても再整備を行った。なお、体育館については、21年度に廃止、撤去している。
今回の再整備基本計画で、現在のテニスコート、体育館跡地および隣接敷地を含めた再整備のための基本計画を行い、整合、敷地の立地条件等を分析評価し、計画対象地における公園等の機能・性格・理念・テーマ等を明らかにし、計画の基本方針および導入施設の内容・概略規模を設定する。景観・環境保全・管理運営等の概略検討に基づいて、土地利用(空間構成)および動線を定める等、公園の基本的な内容を決定するとともに、事業化に向けPark―PFI制度などの民間活力導入についても検討を行っていく。また、市民協働による取組み(ワークショップ、協議会等)を通して公園の活性化や賑わい創出、質の向上に向けた意見聴取や協議、検討を行うことから、それに係る運営補助も行っていく。
同公園では、公園内にある「八つ橋」の改築工事を進めている。工事概要は、八つ橋設置工と公園施設整備工。工事完了は21年3月を目指している。
提供:滋賀産業新聞