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北海道建設新聞社
2022/01/31

【北海道】長沼病院改築議論22年度にも本格化 老人保健施設も検討

 長沼町は、老朽化が進む町立長沼病院の改築について、2022年度にも議論を本格化させたい意向だ。同病院3階には病床を一部転換した町立介護療養型老人保健施設「いこい」を設けていることから、同施設の取り扱いも病院と並行して検討する。

 中央南2丁目2の1に位置する長沼病院はRC造、4階、延べ4050m²の規模。1975年建設で、一般病床84床(24床休床中)を備え、診療科目は内科、消化器科、循環器科、整形外科、皮膚科などを設けている。

 主要建物は老朽化が進み、外壁や配管など部分的な補修で対応。11年度には、1階外来棟や診療室の改修をはじめ、老健施設の入所待機者に対応するため、3階病床の一部を介護療養型老人保健施設(65床)へと転換する整備を行った。建物は13年度に耐震補強している。

 介護療養型老健施設は、入所者1人当たりのスペースが十分に確保できていないなどの課題もあり、13年度の時点で新施設整備を検討したが、その後議論は進んでいない。

 建設コンサルタントに調査を委託し、21年3月にまとめた「町立病院における将来構想と課題の報告書」によると、人口減による患者の減少を予測。現在の病床数を維持することは必ずしも現実的ではないとし、診療所化などにも触れている。

 今後、人口維持施策や医師確保などの状況をみながら、町議会や審議会、専門家から意見を聞き、病床や介護療養型老健施設などを検討する意向。圏域連携にも注視しつつ、議論を本格化させたい考えだ。