石川県教育委員会事務局庶務課は、いしかわ特別支援学校高等部の新校舎建設事業について、今年度内に基本設計を完了させ、引き続き、新年度からは実施設計業務に取り掛かる構えだ。
計画によると、同校高等部(知的障害部門)の新校舎は、県立金沢向陽高等学校(金沢市大場町東地内)の敷地内で増築(新設)する。新校舎棟は中庭を中心に「ロの字型」に配し、建設規模はRC造・S造3階建て延べ約7600平方メートル。既設校舎(RC造・S造4階建て延べ約1万300平方メートル)の改修も施す。学校規模は全27学級(9教室×3学年、生徒数約200人)となる。
また、いしかわ特支学校と金沢向陽高校の生徒同士が交流を図る、全国初の本格的な「インクルーシブ教育」の実現に向けた工夫として、両校の生徒玄関を共用化するとともに、新校舎1階に向陽高生徒の利用も想定した食堂スペースを確保。両校生徒と地域住民らの交流を促すため、地域交流スペースも設ける。
基本設計は五井建築研究所が担当。履行期間は3月30日まで。
新年度当初予算案には同事業費として総額3億2500万円を計上。新校舎の建設に係る実施設計や、埋蔵文化財調査などに充てる。なお、開校は25(令和7)年4月を予定している。