阿南市は2042年の未来のまちづくりに向けた「第3回阿南駅周辺まちづくりビジョン検討会議」を開き、表原立磨市長らが、事業者の意見を集めたサウンディング調査の結果やビジョン検討案のうち、事務局が公表した集合住宅や図書館を建設するイメージ素案AとBについて比較検討した。今回の議論を基に市民意見の反映手続きなどを行い、年度内に基本計画を策定する。
市内外からの子育てファミリー層をターゲットとし、A案では「新たな取り組みを生み出す多様な世代」、B案では「心身の健康を志向する多様な世代」を目標とする計画案を作成した。会議参加者からは「時代に合った政策を進める必要がある。確定した内容で動くのではなく臨機応変に進めてもらいたい」、また「人が増えるような政策をしてほしい」などの意見や「住宅や図書館整備はポテンシャルが高い」「図書館は3000平方b、集合住宅は50戸程度が適切」などの意見が上がった。
サウンディング調査は、21年11月下旬〜12月上旬に開発系企業4社、その他の企業4社から「阿南図書館・市民会館跡地・商工業推興センター周辺用地」の活用についての意見を集めた。3回に及ぶ検討会議は、今回で全て終了。今後は2月7日〜28日に市民に向けたパブリックコメントで意見を募り、年度内に基本計画を策定。22年度以降に事業手法の検討、事業者募集、施設整備を進めていく。
提供:建通新聞社