白井市は、桜台小学校と桜台中学校の給食のあり方について、自校方式、親子方式、給食センター方式などの給食提供方式の検討を進めている。26日に行われた「第5回桜台小学校・桜台中学校給食のあり方検討委員会」では、財政状況などを考慮し、既存の学校給食センターへの移行を主軸とした答申案を取りまとめる方向性を示した。6月開催の第6回検討委員会で答申の骨子案を取りまとめる予定。
白井市桜台3―28に所在する桜台小学校と桜台中学校は、1994年の開校時に旧学校給食センターの供給可能数を上回ったこと、距離が遠く運搬に時間を要することから、自校式給食を採用した。調理場はRC造平屋建て。床面積は、小学校305u、中学校261u。一日当たりの調理能力は、小学校約1000食、中学校約500食。建設から27年が経過し、施設・設備の改修、衛生管理基準を満たすための増床が必須となっている。
なお、桜台小・中学校を除く市内全12校については、2019年4月1日に開設した学校給食センターから配食されている。
給食センター方式への移行案では、桜台小学校と桜台中学校の調理場を配膳室に改修することに伴い、改修費約5000万円、工期1〜2か月、年間運営費約1700万円を見込んでいる。効率的な施設整備・運営・管理が可能だが、配送時間を考慮した調理や調理従事者と児童・生徒との接点が少ないことが懸念される。
自校方式継続の場合は、桜台小学校と桜台中学校の調理場の増床・改修を行う必要がある。改修費等約4億2000万円、工期8〜10か月、年間運営費約6600万円を見込んでいる。配送時間がかからない上、学校行事などに臨機応変な対応が可能だが、運営コストが給食センター方式と比較して割高であること、改修期間中の給食提供の代替策の検討が必要となる。
親子方式に変更する場合は、桜台小学校と桜台中学校のいずれかの敷地内に新たな調理場を建設し、2校分の給食を提供。現調理場を配膳室に改修する。建設費等約5億5000万円、工期7〜10か月、年間運営費約5000万円を見込んでいる。学校行事などに対応しやすいが、給食センター方式と比較すると運営コストが割高であること、配送車の確保が必要となることが課題となっている。