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建通新聞社(神奈川)
2022/01/27

【神奈川】横浜市 青葉区北西部のバス路線維持へ協定

 横浜市は、青葉区北西部のバス路線を維持・充実するため、1月26日、東急バスと利便性向上に向けた取り組みの基本協定を締結した。公民連携で交通ネットワークを維持し、『誰もが移動しやすい地域交通の実現』を目指す。
 対象は青葉区北西部の奈良地区など。奈良地区へのアクセスは東急田園都市線青葉台駅からバスを利用するが、少子高齢化による利用者の減少や運転士不足により、路線の存続が危惧されている。
 そこで、同地区内の路線のうち運行本数の多い路線を幹線化し、幹線以外の長距離路線を支線化。幹線の途中に中継所または折返し所となるハブ≠新設し、支線バスが発着するよう路線を再編することとした。
 幹線には連接バスを導入して輸送効率を上げる。連接バスは全長18bあるため、交差点の改良やバス停の拡大など走行環境の整備が必要となる。
 市と東急バスは2022年度に関係機関などと協議を進め、幹線化する路線やハブ機能の場所を選定。測量や設計を行い、道路整備に向けた準備を進める。
 ハブ機能の設置場所は、公有地の他学校や病院など民有地も選択肢に検討する。
 再編整備の取り組みが実現しバス路線が維持されれば、まちの利便性向上と活性化が期待できる。バス運転士不足の解決策にもなり、バス会社の経営資源の配分が効率化する。
 市では戸塚区のドリームハイツ周辺地区で同様の取り組みを先行しており、21年度は「戸塚第2バスセンター及び戸塚バスセンター前交差点に関する実施設計」を開発虎ノ門コンサルタント(横浜市中区)に委託した。22年度以降整備を進める。 提供:建通新聞社