県土整備部の昨年12月末現在の執行率は84・5%になったことが25日、同部のまとめで分かった。前年同期(84・6%)と同じペースで推移しており、同部は今後「令和3年災」の復旧や21年度国補正に絡んだ事業の執行に注力する。
同部の執行率は、事務費を除いた工事費、委託費の実際に発注に回す予算ベースで集計。「6月補正」後、21年度実質当初予算は工事費239億8000万円で、12月末までに393件、205億3000万円(85・61%)を執行した。
一方、委託費は当初予算46億4100万円に対し、12月末現在で439件、36億6000万円(78・86%)の発注を終えた。
執行率は昨年9月末の上半期72・5%から12月末までの3カ月で12・0ポイントを上積みした格好。当初予算はほぼ執行済みとなっており、残予算の大半は増工などで対応する。
今後は「令和3年災」30億円規模と、国補正関連140億円規模の執行が控える。同部では「年度内に全ての消化は難しそうだ」(技術企画課)とみている。一部の発注は新年度に繰り越すものの、春先にかけて発注の端境期を穴埋めし「工期の平準化」につなぐ考え。
各県土の執行状況は次の通り。
▼鳥取県土84・4%=工事69億4700万円、委託11億2300万円
▼八頭県土80・8%=工事18億7500万円、委託5億0400万円
▼中部県土90・8%=工事54億8600万円、委託7億2700万円
▼米子県土74・7%=工事31億円、委託5億8000万円
▼日野県土89・1%=工事27億6800万円、委託3億8400万円
日刊建設工業新聞