ダイトーケミックス(大阪市鶴見区茨田大宮3丁目1番7号)は、テクノポート福井の自社敷地内において、新工場の増設を計画している。
21日、永松真一代表取締役執行役員社長が、県庁に、中村保博副知事を表敬訪問。事業報告を行った。澤田佳明福井工場長と、井手誠福井工場管理課長も、同席した。
永松社長は、半導体の感光性材料など電子材料の生産能力を2・5倍に増強する概要を紹介。中村副知事は、「社会の、おおもとを担う産業」と興味深く聞き「UIターンの受け皿づくりへ、今後も一体となり進めたい」と歓迎し、期待した。
設計は、池田興業一級建築士事務所(北九州市門司区大里本町)。 施工は、池田興業(門司支店=北九州市門司区新門司)が担当。3月1日に着工する。
建設規模は、S造6階建て延べ1777・80平方メートル(建築面積526・14平方メートル、高さ18・695メートル)。福井市石橋町28字214、29字80、30字32、31字118。完成は、2023年3月31日を予定。投資額は約28億円。新規雇用は5人程度。
なお、同社は、49年12月に設立。資本金は29億円。有機化学工業製品の製造および販売を行う。
静岡工場(静岡県掛川市浜野)では、感光性材料とイメージング材料を生産。福井工場は、技術開発の一部と、感光性材料や、医薬中間体などを生産。今後は、半導体需要の一層の高まりに応え、設備をさらに拡充。技術開発から生産まで一貫した体制を目指す。