2月24日告示、3月13日投開票の石川県知事選挙に立候補を表明している金沢市長の山野之義氏は22日、金沢国際ホテルで記者会見を開き、知事選に向け「未来への約束」とする政策集を発表した。政治姿勢の「現場に一番近い首長」をモットーに、3期11年の市長経験を県政に活かす考えを強調した。
政策は、「くらし」「まなび」「文化」「成長」「仕組み」の5つのテーマを柱とした。最重点にはコロナ禍におけるリーダーシップの発揮として、市町と連携した「オール石川県」での一体的なコロナ対策を掲げた。
スポーツ文化の発展に向けては、南加賀地域に新県立野球場を建設するビジョンを示し、「北陸新幹線の延伸効果や小松空港の活性化が期待。現在地が果たして良いのか、今一度考えてみても良いのでは」と語った。能登地域に関しては、七尾市和倉にあるテニスコートやサッカー場を活用した地域の活性化や農業の振興に意欲を見せた。
教育環境の整備では、世界で活躍できる人材を育成するインターナショナルスクールの設置を挙げ、文化や芸術、スポーツに関する全国大会を誘致する「いしかわ文化スポーツコミッション(仮称)」の設立、市町で森林環境譲与税を有効に活用する「木の文化県・いしかわ(仮称)」などを目指す考えも示した。
このほか、知事に就任した際は、定期的に記者会見を開いて分かりやすい広報活動に努め、自ら積極的にトップセールスを行い、石川の魅力を県内外に発信するとした。