国土交通省山鳥坂ダム工事事務所は、「令和3―4年度山鳥坂ダム本体実施設計業務」など山鳥坂ダム建設事業に係る4件の業務委託先を決めるため簡易公募型プロポーザル手続きを開始した。同種または類似業務の実績を有し、四国地方整備局土木関係建設コンサルタント業務(港湾空港関係を除く)の認定単体企業または同単体企業で構成する局長認定の設計共同体を対象に、参加表明を2月1日まで受け付ける。技術提案書の提出期間は2月9〜24日。
対象はダム本体設計、ダム建設発電検討、ダム貯水池周辺地質検討、ダム仮排水トンネル実施設計。ダム本体設計では本体実施設計(配置設計)、放流設備配置設計、見の越上流地区地滑り対策工概略設計、概算事業費の取りまとめや事業工程計画の立案などを、ダム建設発電検討では発電検討、利水運用検討などを行う。履行期限はいずれも11月30日。
山鳥坂ダムは大洲市肱川町山鳥坂(肱川水系河辺川)に計画する洪水調節を主目的とする重力式コンクリートダム。ダムサイトの予定地を当初計画から上流に変更するなどしており、今のところ工事用道路と基礎掘削を2026年度に終え堤体工に着手。30〜32年度で試験湛水(たんすい)を実施し供用する計画。総貯水量は2200万立方b。総事業費は約1320億円。
提供:建通新聞社