高松市は2022〜31年度の10年間を計画期間とする「史跡高松城跡保全活用計画(案)」をまとめた。文化財保護法の改正を受け、これまで運用してきた史跡高松城保全整備基本計画を踏襲しながら全面改訂し、崩壊の危険が高い石垣の測量や、大書院の耐震補強工事など保存・管理・整備だけでなく史跡跡の活用の方向性や方法についても盛り込んだ。
高松城跡の本質的価値を明確化して保存、活用する基本方針や方法、基準を定め、次世代に史跡の価値を継承することが目的。歴史的価値を十分に活用するため、対象は城郭だけでなく城下町を形成した範囲も含めた。
また、調査研究、保存、活用、整備の各項目について現状と課題、今後の方向性や方法について整理。基本方針として、▽歴史的な価値を調査研究で掘り起こし確実に保存、活用▽恵まれた歴史遺産を生かした市のシンボルとして創造豊かなまちづくりの拠点とする▽歴史の脈動を体感できる歴史公園として整備―を位置付けた。
提供:建通新聞社