南房総市は20日、「千倉地区社会体育施設・コミュニティ施設等整備事業基本設計業務」の公募型プロポーザルを開始した。履行期間は、契約締結日の翌日から2023年1月27日まで。提案上限価格は4290万円。千倉町忽戸250の旧忽戸小学校跡地に「千倉地区社会体育施設・コミュニティ施設」を建設する計画。基本設計を経て、23年2月に実施設計に着手し、11月には取りまとめる。23年12月以降に24年3月議会案件として発注し24年4月に着工、25年11月の完成を目指す。解体および外構工事については25年度末の完了を予定している。予定総工事費の上限は27億円。
敷地面積約1万8300uに、約1350uの通年型プール、約965uのコミュニティセンター、約885uの図書館などを整備する。屋外部分は、段差部分も含め、可能な限り多くの駐車台数を確保する方針。ゼロカーボンシティの取り組みに基づき環境に配慮するとともに、ライフサイクルコスト縮減を図る。
業務内容は▽基本設計書および概要版の作成▽関係部局などへの報告資料の作成▽関係行政機関などへの各種事前協議▽議事録の作成▽先進事例の紹介と視察実施に関する支援▽支持層地盤から5m程度の地質調査約6か所▽諸課題の整理――など。基本設計平面素案については8月15日までの納品を求める。
プロポーザルの参加資格は、市の入札参加業者資格者名簿の測量等建築関係建設コンサルタント業務に「建築一般」で登録され、一級建築士事務所の登録が行われている単体企業。経歴を求める業種以外は、協力事務所への再委託も可とする。
実績要件は、代表作品として、過去10年以内に設計が完了した延べ床面積5000u以上(工場および倉庫等を除く)の新築、改築、増築の基本設計・実施設計・監理業務を同一建物で全て履行した実績があること。また、同種業務として、過去20年以内に設計が完了した新築、改築、増築の延べ床面積2000u以上の通年型プールと集会施設または図書館との複合施設の設計業務の実績を有すること。さらに、過去20年以内に国、地方公共団体などが発注し、設計が完了した新築、改築、増築の延床面積1000u以上の通年型プール、コミュニティセンター、図書館のそれぞれの単独施設の設計業務の実績があること。実績要件については、単独で受注した業務を対象とし、設計JVによる業務は含まない。
また、総括技術者と意匠主任技術者に対し、一級建築士の資格や20年以上の実務経験などを求めている。
21〜26日に参加表明書に関する質問を受け付け、28日に回答。2月3日には参加表明書の提出を締め切る。9日に電子メールで1次審査結果を通知し、技術提案書に関する質問期間などを経て、3月3〜10日に技術提案書の提出を求める。23日にヒアリングによる2次審査を行い、24日以降に郵送で審査結果を通知する。