八尾市は、消防庁舎建設の基本構想(素案)をまとめた。分離型移転建て替え方式で消防本部と本署を整備する他、市域南西部と南東部への出張所新設に加え、山本出張所の建て替えを実施する。2022年度は消防本部の基本計画を策定し、順調に進めば23年度から設計に着手する。
消防本部の建て替え予定地は市役所第2別館跡地(本町3丁目)とし、更新時期を迎えている高機能消防指令センターを集約する。本署は現栄町出張所周辺に配置する。
新出張所については、南西部出張所を旧八尾市大正出張所跡地(太田3丁目)に新設。南東部出張所は市域南東部周辺の公有地または民間用地を取得し整備する。山本出張所は現在の敷地に余地がないことなどから、現出張所周辺の公有地または民間用地を取得し整備する。
整備スケジュールとして、消防本部が22〜26年度、本署が26〜30年度、南西部の新消防署が25〜26年度、山本出張所が26〜27年度、南東部の新消防署が29〜30年度を想定している。
施設の規模は、諸室の必要面積を積算した上で基本計画で策定する。事業手法については、従来方式とPFIなど民間活力の導入を念頭に置き、適切な整備手法を検討する。
現消防本部は1974年に開設。所在地は八尾市高美町5ノ3ノ4。敷地内には鉄筋コンクリート造3階建て延べ2135平方bの施設と鉄骨造2階建て延べ277平方bのプレハブがある。敷地面積は3555平方b。
本部の他には、山本出張所(鉄筋コンクリート造2階建て延べ378平方b)、志紀出張所(同造3階建て延べ388平方b)、栄町出張所(同造3階建て延べ530平方b)、高安出張所(同造2階建て延べ293平方b)、亀井出張所(同造2階建て延べ308平方b)の5出張所が各所に位置している。
整備対象以外の栄町出張所は、新本部と本署の移転により管轄範囲が重複することから閉所する。志紀出張所、高安出張所、亀井出張所は既存施設のまま運用し、整備後には新本部と本署、南西部出張所、南東部出張所、新山本出張所を加えた7施設となる。
提供:建通新聞社