掛川市は、上西郷地区の掛川市土地開発公社保有地で募集した土地利用企画提案について、日本エスコン(東京都港区)を事業協力予定者に選定した。3月までに基本協定を締結した後、業務代行請負契約を締結、工事着手へと進める予定。
事業名称は「掛川市の新たな未来を切り拓くまちづくり 上西郷地区整備推進事業」。約47・8fの事業用地を対象に、掛川市土地開発公社が事業主体として、大規模事業用地の造成・分譲(4区画、20・3f分)の提案を募集していた。
日本エスコン案では、官民協力の下事業用地の造成から進出企業誘致を行うものとしており、静岡県西部地域では初めての試みという。清水建設(本社・東京都中央区)による設計施工を予定し、中東遠地区で実績のある大規模重機土工のエキスパート企業や、防災・構造物・上水道工事などで地元協力会社を選定していきたいとしている。
提案内容には、製造業や物流施設を誘致する他、自社・グループ企業での活用(植物工場事業を検討)、再生エネルギーを含むエネルギーマネジメントなどを盛り込んだ。特にSDGs(持続可能な開発目標)の達成に貢献する企業誘致などに重点を置いたアピールが高い評価を受けた。
上西郷地内の事業用地は国道1号バイパス西郷インターチェンジ(IC)から約4`、JR東海道新幹線掛川駅から約6`、東名高速道路掛川ICから約8`など、各交通インフラをバランスよく利用できる立地。同市は念願の事業を官民連携により推進していきたいとしている。予定する事業期間は約4年。
提供:建通新聞社
(2022/1/19)
建通新聞社 静岡支社