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日本工業経済新聞社(群馬)
2022/01/18

【群馬】県高崎土木の国補正主要事業概要


県高崎土木事務所は国の補正予算を受け、第3回県後期定例会において可決となった12月補正予算で発注する主要事業概要を明らかにした。2023年度中の全区間開通を目指す西毛広域幹線道路高崎西工区を中心に事業を進める。同工区は補強土壁工を2月に公告するほか、(仮称)黒沢川橋梁など3橋の上部工を5月以降に公告する。また高崎安中工区、高崎工区では初弾工を発注する。業務委託については、池跨線橋側道橋の補修設計などを委託する。
高崎西工区は、補強土壁工と切り土工、盛り土工のほか、(仮称)黒沢川橋梁、(仮称)さくら通り跨道橋、5号跨道橋の上部工に着手する。補強土壁工と切り土工、盛り土工はそれぞれ2月、黒沢川橋梁とさくら通り跨道橋が6月、5号跨道橋は7月に条件付き一般競争入札を公告する。
補強土壁工は高崎市上大島町地内の烏川右岸側を南北に通る市道(さくら通り)に隣接する西側で行う。延長130m、高さ9mの規模で、テールアルメ工法での施工を想定する。設計は長大(東京都中央区)がまとめた。
切り土工は高崎市本郷町地内の5号跨道橋から南へ向かった約100m区間で行う。盛り土工は、さくら通りから南へ向かった200m区間を対象に実施する。切り土量や盛り土量は現在算出中。設計は冨永調査事務所(高崎市)が手掛けた。
各橋梁は黒沢川橋梁(橋長21・9m、全幅18m)、さくら通り跨道橋(橋長16m、全幅15・8m)、5号跨道橋(橋長17・9m、全幅6m)規模で、いずれもPC単純プレテンション方式床板橋。詳細設計は黒沢川橋梁が冨永調査事務所。さくら通り跨道橋と5号跨道橋は長大が担当した。
高崎安中工区は下里見1号跨道橋のA1橋台とP1橋脚の設置工事を分割して発注。月末の条件付き一般競争入札公告へ準備を進めている。
国道406号と里見川を跨ぐ同橋は、高崎市下里見町地内に整備する。同橋は橋長62m、全幅11・5mの2径間連続鋼I桁橋で、鋼重は148・6t。今回施工するA1(逆T式)とP1(張り出し式)はともに直接基礎となる。
A1は高さ13・8m、855立方mのコンクリートと66・7tの鉄筋を使用して築造する。高さ11・2mのP1は220・4立方mのコンクリートと28・3tの鉄筋で整備する。設計は長大が手掛けた。
高崎工区については、高崎市保渡田町地内で高崎市道群馬5−33号線との交差部分に整備するボックスカルバート築造工事を行う。約350立方mのコンクリートと鉄筋約30tを使用し、高さ4000o×幅5600oの断面で、延長24m整備する。
鏑川堤防嵩上げ事業で行う護岸工事は、3月に条件付き一般競争入札を公告する。同事業は高崎市吉井町中島地先で行う。県道下栗須停車場線の入野橋南側から下流側に向かった260m区間が対象。右岸側で工事を行う。今回は、下流側から入野橋方面に向かった約130m区間で、750uのブロック張り護岸工を施工する。詳細設計は冨永調査事務所がまとめた。
主要地方道寺尾藤岡線バイパス整備は供用済みとなっている小学校通りから北側約300m地点からさらに北進した高崎市根小屋町地内の約100m(幅員14・5m)区間を対象に置き換え工から下層路盤工までを行う。工事は3月に条件付き一般競争入札を公告する。設計は冨永調査事務所が担当した。
高崎市吉井町池地内にある、池跨線橋側道橋の補修設計業務は3月に指名通知する。桁の腐食対策として塗装で対応するか、架け替えるか検討する。同橋は上信電鉄を跨ぐ橋長12m、全幅1・1mの単径間単純床板H桁橋、橋台2基はコンクリート重力式。