北陸地方整備局は17日、南砺市利賀村地先「利賀ダム転流工事」の落札者を、10億3200万円で前田建設工業に決めた。12日にWTOで開札した。入札には12社(うち3社無効)が参加した。
予定価格は11億2857万円。調査基準価格は10億2892万円。基準評価値は88・6077だった。
工事概要は、トンネル工(NATM掘削・支保)、仮排水トンネル441・5メートル、作業坑27・534メートル、連絡トンネル159・434メートル、坑門工、上流仮締切工、仮設工一式。
工期は2024年1月31日まで。
転流工は、ダム本体工事に先立ち、一時的に河流を切り替えるもの。河道が狭い利賀ダムでは、仮排水路(トンネル型式)を採用。スケジュールでは、24年度からダム本体工事に着手し、基礎掘削の後、26年度から堤体工を進める。
設計は、日本工営が担当。