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日刊建設工業新聞
2022/01/18

【鳥取】総合評価の見直し案/工事成績点数に上限設定/書類作成の重圧軽減/県土整備部

 県土整備部は17日、総合評価に活用する工事成績点に上限を設定する案を県建設業協会に提案した。「技術者にとって工事書類の作成がプレッシャーになっている」(技術企画課)として、評価に一定の上限を設定することで重圧の軽減につなげる狙い。上限成績点数の具体的な数値は、県建協の意見を踏まえて今後検討する。
 工事成績の総合評価への反映見直し案は同日、県建協各地区とオンラインで開いた懇談で森田豊充部長らが明らかにした。
 同部は昨年10月、事前に県建協各地区と意見交換した際、「書類作成が嫌で退社した若手がいる」「過剰な書類作成は、工事成績が次の入札に直結することが要因」といった声を重視。
 対応方針案として▼総合評価の工事成績点数に上限を設定する▼上限未満の工事成績は比例配分で減点評価する―をまとめた。「会社工事成績(15点満点)=15×入札者工事成績/上限工事成績」「配置技術者工事成績(5点満点)=5×入札者工事成績/上限工事成績」。
 見直し案について、県建協は一部に賛成する意見があったものの対応を保留。「上限を何点にするのか早く知らせてほしい」と要望した。
 同部では県建協の同意が得られれば、来年度当初にも工事成績の具体的な上限点数を検討して協会側に提示。協会の意見を踏まえて23年度から適用する考えを示した。

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