湖南市は、早期事業者選定に向け調整を進めているJR三雲駅周辺市有地土地活用事業について、新年度から対象地の分筆を行い、それが整い次第、発注方式を検討していく考えを明らかにした。
現在のところ、プロポーザル方式を有力視しているものの、19年度にプロポーザル方式で事業者を募集した結果、対象地の問い合わせが多数あったにもかかわらず実際名乗り出る企業がいなかったことから決定に至らなかった経緯を鑑み、他の手法の可能性や効果・適正などを内部調査し、早期に決定していく考えだ。
同事業は、JR三雲駅周辺の甲賀方面にある市有地約7500平方bと、南側自転車駐車場付近の市有地約650平方bの道路網等の整備を行い更に使い勝手の良い市有地へと整備したうえで事業者を選定し、活性化させていくもの。同整備を核とし、三雲地域全体の発展・活発化が狙いだ。
三雲駅周辺では、「三雲駅周辺地区都市再生整備計画」による新たな市街地づくりが進められており、子育て世代を中心に多様な世代が集い、にぎわう魅力ある生活拠点の創出を目標に、市民が憩いにぎわう核として施設整備を進めるため、ユニバーサルデザインに基づく駅舎整備をはじめ、道路・駅前広場・公園などの都市基盤整備が進められている。今後は、新たな商業施設の誘致などにより、住民等の憩いと交流の場となる生活利便施設や地域活性化施設等の整備を進め、「にぎわいの街」を創出していくことが求められており、来訪者や市民が便利で快適な日常生活を支える三雲エリアにふさわしい拠点づくりにつながる土地利用および施設整備を事業者と共に目指していく。また、長期にわたり安定的な管理運営を行うことにより、周辺地区の生活環境の向上を図るとともに、その効果を周辺住民やこれから駅前に居住する住民に還元できる、事業性の高い内容となるよう、連携を密にし、魅力ある地域づくりを進める考えだ。
提供:滋賀産業新聞