金沢市の山野之義市長は、13日に開かれた市議会1月緊急議会後の記者会見で、3月13日に投開票される石川県知事選挙に立候補する考えを正式に表明した。
山野氏は「これまで培ってきた経験を県政で活かしていく。その思いを伝えながら審判を仰ぎたい」と説明。新型コロナウイルス対策のため、2月24日の告示日前日まで市長職を続ける意向も示した。「コロナ対策を投げ出したという風に見られたくなかった」と話し、数日前に出馬を決断したことも明かした。
政策に関しては富山、福井隣県との広域連携を掲げ、近く公約をまとめる方針を示した。市長後継者については、金沢の歴史や文化を理解する人に期待するとした。
山野氏は昨年11月の金沢経済同友会との意見交換会で知事選への出馬意欲を表明。自身が提案した「多選自粛条例」を遵守する考えから、今年12月に行われる市長選には立候補しないことも明言していた。
知事選には前衆院議員の馳浩氏、前参院議員の山田修路氏が既に立候補を表明している。