県長浜土木事務所は、米原市の大鹿寺倉線補助道路整備事業の「山室工区」において計画する山腹の切り下げ工事について、21年度(令和3年度)進めている用地協議等が順調にいけば、当初予算に措置した約2億3200万円の事業費を財源に、今年度末頃にも整備工事を発注したい考えだ。発注件数は今後検討し1件もしくは2件に分離かを最終決定する。施工期間は1年以上となる可能性もある。
大鹿寺倉線の「山室工区」は、米原市山室地先の既存県道大鹿寺倉線が通る山の隆起した部分で、切削工と盛土工から成る約4bの切り下げ施工を行い、縦断勾配を修正する。急勾配による段差を擦り付けで緩和し、安全で確実な通行実現により道路の定時性を確保する。
山室工区については20年度(令和2年度)、詳細設計と測量業務(日の出測量設計・栗東市)を委託し完了。21年度(令和3年度)は当初予算に事業費約2億3200万円を計上とともに用地取得に係る協議に取り組み、協議が順調にいけば年度内にも工事発注・着工したい意向。
大鹿寺倉線の別工区「多和田工区」については、米原市多和田地先において擁壁・補強土1ヵ所と、大型ブロック積擁壁1ヵ所の設置を計画している。20年度(令和2年度)と21年度(令和3年度)にそれぞれ発注した測量業務は新洲(栗東市)に委託。21年度(令和3年度)に擁壁・補強土の予備設計と大型ブロック積擁壁の詳細設計をサンセイ(本社・大津市)に委託した。多和田工区の施工スケジュールは現時点では未定。
提供:滋賀産業新聞