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日本工業経済新聞社(群馬)
2022/01/11

【群馬】安中市の22〜24年度の3カ年実施計画


安中市は2022〜24年度の3カ年実施計画をまとめた。注目の市庁舎・防災拠点センター建設事業は22年度に実施設計などに取り掛かり、24年度の着工を目指す。新規事業には、22年度に測量等調査を計画する川久保配水池更新事業のほか、上水道老朽管更新事業(第2期)、認定こども園園舎建設補助事業が掲げられている。22年度から具体的に動き出す事業としては、22年度に空調設計を計画する松井田庁舎長寿命化事業、簗瀬沢改修事業などを位置付けた。
市庁舎・防災拠点センターは安中高校跡地に建設する。新庁舎は3階建て、延べ床面積約8500uを想定する。22年度に実施設計、解体設計、解体工事、地盤調査、土壌汚染調査を計画。23年度は解体工事や文化財発掘調査、24年度に建設工事に着手する見通し。建設工事は2カ年で進める計画。
川久保配水池更新事業は、松井田町原地内にある既存配水池の老朽化に伴い行う。既存配水池は縦・横ともに14m、深さ4m、容量790t。1968年に築造された。2022年度は内部で施工手順や配水池の容量、築造用地などを検討するほか、測量等調査業務の委託を計画している。23年度には基本設計および用地取得を行い、24年度については詳細設計の委託を目指す。
上水道管を対象とする老朽管更新事業(第2期)は、22〜29年度の8カ年で進める。総事業費は約17億円を見込む。更新を計画する管路は導水管と配水管合わせて1万2000m。更新する導水管はφ250oとφ300oのダクタイル鋳鉄管で、延長1150mを対象に計画する。配水管は中口径や大口径の管を対象に1万850mの更新を行う。
22年度は坂本地区を対象に延長約400mの導水管、磯部地区で延長約170mの配水管更新工事を計画している。
導水管の更新は主要地方道北軽井沢松井田線に敷設されているφ300oの管を対象に実施する。新たに敷設する管の口径は既設と同じ。管種はGX型のダクタイル鋳鉄管を採用する。
配水管はJR信越本線磯部駅の東側を通る市道のφ250oのダクタイル鋳鉄管が対象。既設と同口径のダクタイル鋳鉄管(GX型)を新たに敷設する。
23年度は坂本地区でφ300oの導水管更新工事を延長400mで計画。さらに、22年度施工箇所の本復旧工事などを予定している。
24年度には導水管更新工事を坂本地区でφ300o、延長310m。配水管更新工事は八城地区においてφ300oを延長90m、φ150oは延長540mで計画している。
実施計画には22〜24年度を対象とした中宿地区の配水管更新工事も盛り込まれているが、1年先送りする可能性もあるとしている。
認定こども園園舎建設補助事業は社会福祉法人秋間福祉会(下秋間1769−3)が設置運営している秋間中央保育園と山吹保育園を統廃合し、新たに認定こども園を建設するのにあたり補助する。新園は秋間農村公園東側の敷地に建設する。22年度の補助金交付を目指す。
このほかの主要事業は次のとおり。
【松井田庁舎長寿命化事業】
22年度に空調設計、23年度は空調更新工事や庁舎全体の劣化診断および保全計画の作成。24年度には受変電設備の更新を計画する。既存の空調はヒートポンプ式となっている。部屋ごとにエアコンを設置するのかなどを設計で検討する。松井田庁舎の施設規模は(松井田町新堀245)はRC造地下1階地上3階建て、延べ床面積5657・66u。
【簗瀬沢改修事業】
第2期工事として22年度に第2調整池整備工事と護岸嵩上げ工事、23年度と24年度はそれぞれ延長90mの流路工整備工事を計画する。
【墓苑建設事業】
すみれヶ丘聖苑(中野谷3637−3)駐車場の一部スペースに墓地や小式場納骨堂などを整備する。22年度は墓地造成工事や合葬墓など工事、小式場納骨堂改修工事、23年度と24年度も引き続き墓地造成工事を進める計画。