建通新聞社(神奈川)
2022/01/11
【神奈川】横浜市 動物の森公園の未整備区域を本整備
横浜市環境創造局は、横浜動物の森公園の未整備区域を本整備するため、基本計画の策定業務をあい造園設計事務所(横浜市金沢区)で進めている。3月までにまとめ、2022年度は具体的な整備スケジュールを検討する。公募した市民意見を踏まえ、樹林地を残しながらさまざまな楽しみ方ができる公園づくりを進める。
横浜動物の森公園は旭区上白根町〜都岡町〜川井宿町〜緑区三保町の丘陵地に整備する約103・3fの都市計画公園で、基本計画策定の対象は「よこはま動物園ズーラシア」の北側に広がる約50fの未整備区域。
未整備区域の一部には、全国都市緑化よこはまフェアの成果である里山ガーデンがあり、中央部の大花壇や谷戸の花畑は「花と緑のゾーン」として継承するほか、▽森を楽しむゾーン▽谷戸の環境ゾーン▽入口ゾーン―になど区分して再整備、供用する。
これまでに市で初めての公募設置管理制度(Park―PFI)を導入してアスレチック施設などをオープンしており、今後はアスファルト広場の再整備や管理事務所の本整備を段階的に実施する。
その他のエリアは▽保全林ゾーン▽紅葉の森ゾーン▽動物の森連携ゾーン▽コミュニティゾーン―などに区分。整備は必要最小限の散策路や柵、照明などの管理施設と電気・上下水道などインフラ整備のみとし、横浜らしい里山の豊かな自然を保全する。
周辺の交通対策の取り組みでは中央道路を延伸して三保街道に接続させ、駐車場の立体化も進める。
完成時には、市民レクリエーションや緑の拠点として供用する計画だ。 提供:建通新聞社