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　国土交通省中国地方整備局は、２０２１年度補正予算の概要を発表した。配分額は１４７８億１８００万円で、内訳は直轄事業が５６１億３５００万円、補助事業が９１６億８３００万円。このうち岡山県への補助事業費は１６８億２４００万円。国庫債務負担行為（ゼロ国債）として37億７２００万円の限度額を設定し、効率よく事業を執行していく。
　岡山管内の主な事業では、旭川総合水系環境整備事業（岡山城周辺の回遊性向上を図る水辺整備）に６２００万円を配分。岡山市北区丸の内で親水護岸と河川管理用通路を施工する。河川管理用通路は延長３００�b、親水護岸は１カ所。22年度の完成予定。
　旭川河川改修（堤防の断面確保）には、旭川水系全体で２億２０００万円を確保。岡山市中区平井地区で堤防の高さや幅が不足している区間の断面確保工事を推進する。
　真備緊急治水プロジェクト（河川激甚災害対策特別緊急）には国16億６０００万円、県４億５０００万円を充てる。国は倉敷市船穂町柳井原で築堤を実施。県は小田川の支川である末政川、高馬川、真谷川（同市真備町有井、箭田、服部）で堤防嵩上げなどを行う。
　道路事業については、国道２号玉島笠岡道路�U期、笠岡バイパスに21億４０００万円を配分した。浅口市金光町佐方〜笠岡市茂平で改良工事、橋梁上下部工事、道路設計を前倒しすることで25年度開通に向け事業を推進する。
　国道１８０号岡山環状南道路の配分額は４億９０００万円で、ゼロ国債に３億円の限度額も設定する。岡山市南区藤田〜古新田で盛土などの改良工事と構造物設計を前倒ししすることで24年度開通にめどを立てる。
　国道53号津山駅前自転車歩行者道整備には１億３０００万円を充て、津山市昭和町〜南町で改良工事を前倒しする。現況断面11・25�bを18�bに拡げ、中央に幅３�bのゼブラゾーン、両側に各幅３・５�bの歩道を設けるとともに、交差点も改良する。
　港湾事業では、水島港国際物流ターミナル整備に５億円を配分。倉敷市の水島港水島地区と玉島地区で水深12�bを確保するための航路浚渫工事を促進する。
　防災・減災などへの対応として、今保・白石地区下水道床上浸水対策事業（事業主体は岡山市に８億円を計上。岡山市今保・白石での雨水ポンプ場２カ所の土木工事を推進する。23年度の供用開始予定。
　岡山県には１００億４７００万円の交付金を配分。県道新見勝山線などの歩道整備を推進する。計画期間は22年度まで。

「提供:建通新聞社」