竜王町は、12月補正予算で庁舎別館改修設計業務委託費1287万円を予算化、1月中旬に発注し、業者選定へと進めていく考えだ。
主な業務内容は、工事内容・規模の設定や概算事業費の算出など。委託期間は7ヵ月程度を想定している。
工事については、9月議会で事業費を計上し、11月頃に業者選定、12月議会で契約承認を求め、23年1月頃までには着工となる見通し。工期は6ヵ月程度となる模様。
計画では、竜王町大字小口3番地にある町庁舎内にあるRC造2階建、延965・96平方bの別館を改修し、庁内にある既存の建設・産業に関する担当課を移動・集約する。具体的には、現在検討・調整中であることから未確定ではあるが、農業振興課・建設計画課・上下水道課―などが対象となる見通しで、移動する課の後利用についても同時に協議されている。
庁舎別館工事は、町全体で取り組んでいる役場周辺での中心核整備事業「コンパクトシティ化構想」と関連性が高く、今後、構想内で施策と連動させ事業展開を図る可能性がある。
内容を見ると、リーディングプロジェクトと位置付ける「交流・文教ゾーン」は、「利便性が高く多様な交流を育む中心核」に含まれる施策整備を行い、飲食店・カフェ・特産物販売・ホームセンター・民間医療施設・学習塾・金融機関等を配置する「複合ゾーン」の創出、戸建て住宅や集合住宅を集中的に整備する「居住ゾーン」などの事業を行っていく。「地域コミュニティの維持・活性化」は、若い世代の定住と高齢者が安心して暮らせる地域づくりを図り、持続可能な自治組織を形成していくもので、住宅地の確保だけでなく働く場の創出なども視野に入れ活性化を目指す。「中心核と地域コミュニティのネットワーク」は、中心核と地域を結ぶ道路ネットワーク整備として、安全な歩道整備や適正な道路・橋梁の維持管理を進めていく―と、それぞれ示しており同工事完了後は役場の機能性が向上すると見込まれていることから、より構想が加速化されることが期待されている。
提供:滋賀産業新聞