石川県は21日、2022(令和4)年度国家予算編成に係る「県重点事業・政策提案」を公表した。新型コロナウイルス感染症に関する重点要望は全10項目、重点事業及び政策提案は全109項目で、内訳については重点事業が計37項目(うち個所の新規等33件)、政策提案が計72項目(うち新規7件、内容の一部新規1件)となっている。
重点事業の基本方針は「国土強靱化、地方創生、経済効果の波及に資する北陸新幹線のフル規格による早期全線整備を強く要望することに加え、人やモノの交流を一層盛んにし、県内全線開業効果を最大限に引き出すため、道路、港湾などの交流基盤や農業基盤の整備等に必要な社会資本整備予算の確保を要望」とし、主な新規項目は▽国道8号「倶利伽羅トンネル」(富山県小矢部市安楽寺〜津幡町河内)の工事着手)▽農業生産基盤の整備推進(農地整備/尾山、本郷第2、藤ノ瀬、東三階、越路南部、深江・三ツ屋、森、上山田・下山田、河内福岡地区の事業着手)▽同(農業水利施設整備/長島用水地区の事業着手)▽農地防災の対策推進(地すべり対策/中能登第1地区の事業着手)▽同(ため池整備/鴻ノ巣、大谷尻、山本、矢波、千野池、漆沢池、佛面下池、横手の池、追分堤、宇土野溜池地区の事業着手)▽同(農業用河川工作物整備/才田地区の事業着手)▽同(排水機場耐震補強/大浦第2地区の事業着手)▽海岸保全施設の整備(奥能登〈珠洲市、能登町、穴水町〉、中能登〈七尾市、志賀町〉地区の事業着手)−など。継続は金沢能登連絡道路「のと里山海道」柳田IC〜上棚矢駄IC間の4車線化、金沢外環状道路海側幹線(本線部/金沢市今町〜鞍月〈国道8号〉、4期区間/同市大河端町〜福久町)、国道304号清水谷バイパス(同市古屋谷町〜清水谷町)の整備促進、小松白川連絡道路(国道360号)の国直轄による事業化に向けた調査促進、金沢城公園(「二の丸御殿」復元)の整備促進、広域河川改修事業(米町川、森下川、動橋川ほか)の促進などを盛り込んでいる。
政策提案の新規項目は「防災・減災、国土強靱化の加速化対策の着実な推進」など。