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北陸工業新聞社
2021/12/23

【新潟】設計図書は適切な説明を/夜間の想定工事で大半が誤解/県入札監視委

 新潟県入札監視委員会(委員長・阿部和久新潟大学副学長)は22日、県庁で開き、設計図書に記載する説明事項に誤解が生じないよう、適切な表示を求めた。
 通常型指名競争を採用した「一般国道460号(安野町)県単舗装道補修工事」(落札率88・12%)において、8社中6社が最低価格未満だったことから、県担当者は「夜間工事(午後8時から午前5時)を想定していたが、それを見誤った業者がいた」と述べ、委員からは「誤解が生じないような工夫が必要。事務所というよりも県全体の問題だ」と指摘。また、「県立がんセンター新潟病院放射線モニタリング設備更新工事」(同99・54%)は、15社中12社が辞退した高落札率案件。県担当者は「幅広に指名したが、辞退理由は配置技術者が確保できない。放射線関連工事の実績がないとの回答だった」とし、委員は「放射線を直接扱うことがないことを説明すべき」と改善を求めた。
 随意契約については、斜面崩落の緊急対策だった「西蒲原群弥彦村大字弥彦緑のばんそうこう(県営)工事」(同73・59%)の1件を審議。低落札率案件だったとし、県担当者は「業者に確認したところ、直接工事費には齟齬(そご)はなかったが、諸経費の部分で直接工事費の30%で計算していた」との説明に対し、委員からは「随意契約であれ、適正な金額で仕事をしてもらうのが基本」との声が出た。
 今回は7月から9月までに契約の925件から5事案を抽出、いずれも契約経過は妥当とした。

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