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北陸工業新聞社
2021/12/23

【石川】来年度、整備計画見直し/内灘駅周辺基本構想で町/施設配置固め事業化へ

 内灘町は2022年度、北陸鉄道浅野川線の内灘駅周辺整備事業に関する基本構想について、整備計画を見直す方針だ。今後、来年度当初予算案に関連経費を計上する方向で調整する。施設配置を固め、早期の事業化を目指す。
 町は駅利用者の利便性向上や新たな交流・にぎわい拠点づくりへ向け、18年度に基本構想を策定した。構想には、築40年以上経過し老朽化している駅舎を車両車庫用地で建て替えるほか、狭小な駅前ロータリーなどを再整備する計画を盛り込み、26年度の完成を目標に掲げている。
 しかし、19年10月の千曲川の堤防決壊で浸水した北陸新幹線の車両基地(長野市)の被害事例を受け、北鉄側は浅野川のはん濫リスクを考慮した上で車両車庫の移設適地を確保することが困難になったという。このため、車両車庫を移動しない形での代替案が必要となったことから、町は構想の整備計画を見直すことにした。
 町は今後、北鉄との協議を継続し、最適な施設配置の取りまとめを急ぎたい考えだ。その後は、修正した整備計画を基に国庫補助事業となる都市再生整備計画の策定などに移行する予定としている。
 基本構想では当初、駅舎は2階建て延べ約700平方メートル程度を想定し、1階に待合所や観光案内所、売店、2階にカフェ、コワーキングスペースなどを設ける計画としていた。
 現在1面1線のホームについては、両側に列車が停車し乗り降りができる「島式ホーム」(1面2線)の導入を検討。駅前広場のロータリーは一般車両と公共交通の動線を分離し、安全に乗り換えができる空間整備に加え、通路上屋設置なども盛り込んでいた。敷地面積は全体で6700平方メートル程度。
 基本構想の策定業務は日本海コンサルタントが担当した。

hokuriku