習志野市は「秋津野球場・秋津サッカー場等の再整備基本方針」を年度内に策定する方針を明らかにした。目指すべき施設像に「オール習志野で実現する、スポーツが生み出す多世代の交流拠点」を掲げ、野球場とサッカー場のグラウンド人工芝化、老朽化に対応するための長寿命化改修、観覧席の増設を計画。整備効果として、施設利用が野球場1・5倍、サッカー場3倍となることを見込んでいる。事業手法については従来方式またはPFI方式を想定しており、2022年度に庁内で検討を進める。
サッカー場(秋津3―7―3)と野球場(秋津3―7―2)は、秋津総合公園内にあり、いずれも老朽化が顕著になっている。
サッカー場はコート1面、照明塔4基、観客席2100人収容。建設から39年が経過。ネーミングライツにより、通称は「第一カッターフィールド」。
野球場はフィールド(本塁〜両翼92m、本塁〜センター122m)、観客席1万人収容(メインスタンド1800人、内野3000人、外野5200人)、照明塔6基。建設から37年が経過。通称は「第一カッター球場」。
野球場については改修と併せ、硬式野球に対応できるよう両翼拡張を検討している。また、照明塔は撤去する方向。
サッカー場に関しては、座席数が不足している一方で、利用回数の著しい増加が見込めないことから、仮設バックスタンドのスペースを確保する考え。
財源確保の観点から、施設利用者に適切な受益者負担を求める必要があるほか、持続可能性を確保するため駐車場を有料化する方針。
事業期間については、従来方式の場合、設計1か年程度、工事1〜2か年程度の3か年程度を見込む。PFIの場合は導入可能性調査や事業者選定に時間を要することから、5か年程度を想定している。
PFI方式を導入する場合は、RO(Rehabilitate Operate)方式を検討することになりそうだ。
再整備における施設目標は「習志野市における『する』スポーツと、『みる』スポーツ、そして『支える』スポーツの象徴となる施設とする」「地元の企業や団体が定期的にイベントを共催・開催するなど、多分野、多世代で盛り上げる施設とする」「施設の改修などにより利用者層および利用用途を広げ、利用機会拡大を図るとともに、収益性を高め、持続可能な施設とする」「市民のみならず、市外の人も気軽に訪れ、思い思いの時間を過ごせる施設とする」。