日本工業経済新聞社(群馬)
2021/12/22
【群馬】安中市土地開発公社は横野平工業団地拡張工事に3月ごろ着手
安中市土地開発公社は中野谷地内で計画している横野平工業団地の拡張造成工事について、開発許可申請次第だが、2022年3月ごろの着手を目指し発注する。現時点では本体工事と付帯工事に分離して発注する方針。1月ごろに理事会へ工事費を盛り込んだ補正予算を提出する見通しとなっている。設計業務は冨永調査事務所(高崎市)が担当、最終段階を迎えている。
工事は調整池工、道路工、土工などの本体工事とフェンス移設などの付帯工事に分割して発注する見通し。開発許可申請はすでに県へ提出しており、審査を受けている状況。また、文化財調査を市文化財保護課に委託し進めている。
造成地は信越化学工業横野平分工場(中野谷402−1)の北側に位置する。北、西、南と弧を描く市道東16号線の内側で東西に長い形状の約3・2ha区域。JR信越線磯部駅から直線距離で0・6kmの位置に整備する。同造成地には信越化学工業(斉藤恭彦代表取締役社長、東京都千代田区)が進出する。
東16号線は信越化学工業の敷地と隣接した高い位置を通っている。造成工事は道路法面を掘削、くぼ地となっている造成地に盛り土し、同社が土地を一体的に使用できるよう、平坦な土地を創出する。切り土量や盛り土量は設計で検討を行っている。
造成工事のほか、調整池整備や東16号線の拡幅、付け替え道路整備などを計画する。
調整池は、横野平工業団地内のボルテックスセイグン横野平物流センター(中野谷52−3)の東側にある調整池の容量を拡大することで対応する。工事は既存調整池を東側に拡張する。掘削土量などは設計で検討中。同調整池は流量調整後に既設の暗渠で猫沢川へ放流する。
東16号線の拡幅工事は北側の部分で実施する。現況幅員が約4mで大型トラックの通行が困難な状況のため、6m以上に拡幅する。
このほか、土地の一体的な使用により南側の路線を一部廃止し、造成地東側を南北に結ぶ路線へ付け替える工事も行う予定となっている。幅員は6m以上を確保する。延長は設計で検討を進めている。