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滋賀産業新聞
2021/12/23

【滋賀】県木之本支所 杉本余呉線のバイパス道路新設

 滋賀県長浜土木事務所木之本支所は、トンネル約1・5qと橋梁部分で構成する全長1・7qのバイパス道路新設を計画している長浜市の県道「杉本余呉線」について、委託中のトンネル(道路)部分の予備設計を年度末まで延長し、順調にいけば完了に伴う今年度第4・四半期にも道路の詳細設計を発注・委託し、22年度にもまとめたい方針だ。4月まで予備設計を委託中の橋梁は全体の施工スケジュールが決まればそれに準じ、橋梁を先行整備する場合は22年度(令和4年度)にも詳細設計へと進めたい意向。
 冬期通行の利便性のため計画する、「杉本余呉線」のバイパス道路は、トンネル約1・5qは整備可能な適地を通る若干南方向に湾曲したルートを予備設計(担当・セントラルコンサルタント滋賀営業所・大津市)で選定し、地元等と協議中。今年度はルート決定に伴いトンネル部の地質調査をパシフィックコンサルタンツ大阪本社(大阪市北区)に22年(令和4年)1月末まで、環境調査を玉野総合コンサルタント滋賀事務所(大津市)に23年度(令和5年度)2月28日まで、それぞれ委託した。トンネルの工法や規模・型、トンネル・橋梁の施工順が決まっておらず事業費・施工期間は未定だが、設計が確定し予算が措置出来れば事業規模から工事は順次、本庁から発注される見通し。
 橋梁は現時点では余呉町上丹生側のトンネル出口からの平地部や高時川を渡るルートで計画し、構造や延長、幅員等は決まっていない。橋梁の予備設計は4月28日まで基礎地盤コンサルタンツ滋賀事務所(大津市)に委託中で、予備設計をまとめた後は今後詳細が決まっていく全体計画で橋梁を先行整備する場合は順当に22年度(令和4年度)にも詳細設計を発注するが、道路(トンネル)を先行する場合は発注時期は未定。
 杉本余呉線で計画するバイパス道路は、起点の長浜市木之本町杉本地先と、終点の同市余呉町上丹生地先を2車線道路で結ぶ総延長約1・7q。現道は湾曲し道幅が狭く冬期通行が不便なため、地域の交通環境の向上を図るためこのうち約1・5qをトンネル区間、一部に橋梁を整備するバイパスを想定。
 道路の幅員は最終検討中で決まっていない。トンネル部も現段階では自歩行者道の併設はなさそうだが構成施設を検討中。トンネルの規模、シールド工法や発破工法など施工方法も決まっていない。トンネル・道路の予備設計の今年度末の完了に向けて施設概要が決定すれば、今年度第4四半期の22年(令和4年)1〜3月にも発注を公告し詳細設計を委託、22年度(令和4年度)中にも完了させたい考え。順調にいけば以後、整備が推進される見通し。

提供:滋賀産業新聞