県湖東土木事務所は、彦根市野田山地先の一級河川「早川」において、荒廃している渓流の安定化を図る目的で、砂防事業として渓流保全工の整備を行う。今年度は委託中の詳細設計を年度内にもまとめ、22年度(令和4年度)の用地測量、23年度(令和5年度)に取り組む用地取得が順調にいけば、24年度(令和6年度)にも初弾工事を発注・着工し、26年度(令和8年度)までの3ヵ年をメドに渓流保全工の整備を完了したい考えだ。
今年度浜エンジニアリング(長浜市)に委託中の詳細設計では、一級河川「早川」の砂防指定区域となっている延長約450bの範囲で、河川の両側における護岸工事の実施に向けた詳細設計を行う。詳細設計は今年度末までにまとめる。
「早川」の砂防指定区域となっている現地は、法面が概ね「土羽」で成型されており、荒廃している渓流の安定のため効果的な対策工を検討するため20年度(令和2年度)に予備設計を日本工営滋賀事務所(大津市)に委託、施工性、経済性、周辺環境との調和などを総合的に判断し、河川の護岸工を最も適した手法として渓流保全計画を決定した。
提供:滋賀産業新聞