新潟県土木部道路建設課は、一般国道350号両津バイパス道路事業で、2021年度以降に事業費21億8400万円を投じ、現道拡幅や橋りょうを整備していく。
両津港−小木港の重要港湾を結ぶとともに、佐渡島内の地方生活圏の中心である両津・佐和田地区を結ぶ島内道路網の骨格を成す重要な路線。両津地区は交通量が多く、右折レーン未整備および幅員狭小であることから、慢性的な交通渋滞が発生し、円滑な交通の確保が課題とされている。建設発生土の転用により、資源の有効利用とコスト縮減に努めている一方、軟弱地盤対策等に伴い、事業費が1億円増額となった。
全体計画では、バイパス整備と現道拡幅L=2・1キロ、橋りょう3橋のうち、残事業はバイパス整備と現道拡幅L=1・3キロ、橋りょう1橋となっている。両津地区の交通渋滞を解消することで、島内道路網の強化や、観光施設へのアクセス向上を図る。事業個所は佐渡市湊−秋津地内。1999年度に事業着手し、総事業費75億円に対する進ちょく率は70・9%。