三重・奈良・大阪リニア中央新幹線建設促進大会が12月20日、大阪市内で開かれ、「名古屋以西」ルート沿線の荒井正吾奈良県知事、吉村洋文大阪府知事、一見勝之三重県知事が出席した。吉村知事は、大阪市内のリニアターミナル駅について「都市再生緊急整備地域の指定に向けた検討、まちづくりなどを進めている『新大阪』だと思っている」と述べ、JR東海などに早期の駅位置の決定を呼び掛けた。
JR東海の金子慎社長は「新大阪は有望な建設候補地だが、既存駅周辺で巨大な駅を造ることになり、まちづくりに大きな影響がある他、延伸する北陸新幹線とも重なり、複雑で難しい工事となる」と課題について言及。まずは「大阪までの工事に速やかに着手できるよう全力を挙げる」と引き続きの支援を求めた。
また、静岡県内の未着工工区については「中間報告を機に互いに歩み寄り、前に進めてほしい」(吉村知事)、「技術的、科学的な視点でアプローチしてほしい」(荒井知事)など、早期着工への期待の声が上がった。
提供:建通新聞社