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建設経済新聞社
2021/12/17

【京都】小栗栖中学校区小中一貫教育校整備 新校舎は延約1万3915u 令和5年4月着工、7年1月末完成

 京都市教育委員会は、伏見区に小栗栖中学校区小中一貫教育校の整備を計画。小栗栖小学校敷地内に建設する新校舎について、令和5年4月頃に着工し、7年1月末頃に完成させ、7年度の開校を目指す。
 伏見区小栗栖中学校区の3つの小学校(小栗栖小学校、小栗栖宮山小学校及び石田小学校)と小栗栖中学校の計4校を一体化した施設一体型小中一貫教育校を新設する計画。
 整備手順は、@小栗栖小学校既存校舎、体育館及びプール(付属棟含む)を解体撤去A既存校舎等を解体撤去した後、小栗栖小学校敷地内に新校舎を建設B新校舎建設工事と並行してグラウンド整備工事を実施C新校舎建設工事の完了後に小栗栖中学校敷地の建物を解体撤去D小栗栖小学校敷地と小栗栖中学校敷地をつなぐ陸橋(歩道橋)を建設。
 新校舎はRC造一部W造一部S造3階建、延1万3915・71u(建築面積5873・99u)で計画。建築物の高さは16・30m。
 建設地は小栗栖小学校敷地の伏見区小栗栖森本町47−4他の敷地1万4227・20u。三角形の敷地形状を活かし、北側に体育館棟を配置、南側に校舎棟をV字型に配置し、三角形配置とする予定。2階上部に屋外プールを配する。
 小栗栖小と石田小の2校を石田小敷地において令和4年度に一次統合し、その校名を石田小とする。市は令和2年2月市会に一次統合のための小学校条例の一部改正案を提出し、原案通り可決した。新校舎の建設工事期間中の児童は、計画地外の石田小へ移動する。
 令和2年度に基本計画を公募型簡易プロポーザルにより、類設計室(大阪市淀川区)に決め、同社でとりまとめ。WTO対象の基本設計・実施設計を公募型プロポーザルにより、同社に決定した。履行期間は令和5年3月15日まで。
 同社の技術提案書によると「子ども・地域・産地を育む、みやこ杣木に包まれた学び舎」として、@子どもと地域が一体となり共に学びあう拠点A子どもの健やかな身体と心をはぐくむ木育の学び舎Bみやこ杣木を積極活用し産地を活性化C選択と集中による確かなコスト管理の4点を基本方針に設定。
 普通教室は学年単位で集約した学年ユニットを構成し、特別教室は同種の教科を集約した教科ユニットを構成。各ユニットに「コモンズ」を設け、グループワークや協働作業が可能なワークスペース、調べ学習が行える図書スペースなど、対話・協働型の学びを促進する機能を配置する。多目的室は2・3階中央に設け、各学年から訪れやすい配置とし、異学年の交流・学びを促進する。メディアセンターは地域や異学年の日常的な交流の場となるよう、教室や地域出入口からアクセスしやすい1階中央に配置する。ランチルームや中庭、地域ギャラリーを隣接させ、多様な活動が展開できる計画とする。
 南方面からの通学に利用する陸橋(歩道橋)は、溜まり空間の確保と安全性に配慮した階段寸法・幅員を検討する。
 令和3年度は設計を進める一方、建設地の小栗栖小敷地の地質調査を進める(担当は関西土木技術センター)。
 また、新小栗栖街道を跨いで小栗栖小と小栗栖中をつなぐ陸橋(歩道橋)の予備設計と橋梁詳細設計を進める(担当は吹上技研コンサルタント)。
 小栗栖小の既存校舎等の解体も計画。第4四半期(令和4年1月〜3月)に入札する予定。解体対象は(北校舎)RC造+S造3階建、延約2160u、(南校舎)RC造3階建、延2180u、(新棟)RC造4階建、延約1530u、(体育館)RC造平屋建、約490u、(プール棟)RC造平屋建、約640u、(プール更衣室、プール機械室)S造平屋建、約40u、(その他付属施設(倉庫、渡り廊下、受水槽等)S造平屋建、約230u。工期は8ヵ月。概算額区分は1億円以上4億円未満。
 令和4年度は小栗栖小解体撤去工事を進めるとともに、西門橋梁建設工事を予定。令和5年度は小栗栖中学校プール解体撤去工事(プール棟がRC造平屋建、約580u、更衣室棟が補強CB造平屋建、約40u、機械室棟が補強CB造平屋建、約20u、倉庫棟が補強CB造平屋建、約30u)を実施する。令和5〜6年度に新校舎建設工事、陸橋(歩道橋)建設工事を行い、令和6年度にグラウンド整備工事を実施し、7年度の開校を目指す。
 開校時の児童・生徒は540人程度、その他教職員は40人程度を想定。