県湖北森林整備事務所は、長浜市余呉町東野地先の保安林内において、山の機能を維持するための「治山事業」に取り組む。今年度は委託中の基礎調査を来年1月にもまとめ、渓間工の施工が必要と判断されれば22年度(令和4年度)以降、次の段階の治山設計へと進め、早期の渓間工の発注・施工を行いたい考えだ。
委託した基礎調査では、治山工事実施に係る設計・施工前の測量業務として、基準点測量4点、渓間工測量延長220b(踏査選点、簡易中心線測量、簡易縦断測量、簡易横断測量、構造物計画位置横断測量、平面図作成)を行う。測量業務は去る11月2日の入札で桐畑測量設計・桐畑英次(長浜市)に委託し、22年(令和4年)1月14日に完了する見通し。
長浜市余呉町東野の治山事業は、保安林における事前防災・減災対策や荒廃山地の復旧整備として実施。東野地先の集落近くの渓間において土砂の発生などがみられ、現地の状況を把握するための基礎調査を行う。調査の後対策が必要と判断されれば、谷止工、底面工、護岸工、流路工、水制工―等から渓間工の適切な手法を選定し決定する。
順調に整備内容が確定すれば来年度以降、治山設計から早期の渓間工の工事発注へと進めたい考え。
提供:滋賀産業新聞