佐渡市は、梅津地内で計画する「新佐渡市立両津病院整備事業」の基本設計案をまとめ、このほど開催された市民説明会に示した。
両津文化会館を解体した跡地、およびその周辺の敷地約1万1000平方メートル(梅津2314番地1ほか)へ移転新築を図る。計画によると、規模はRC造地下1階地上4階建て延べ約6700平方メートル。最高高さが約13・2メートル。新型コロナウイルス感染症対策に対応するため、感染症対策による待合スペース拡大のほか、調剤薬局や車庫の設置場所変更などに伴い、施設規模を見直した。建設工事の概算事業費も約36億8000万円から約41億円に拡大させる。新病院付近には患者・職員駐車場98台、患者駐車場102台を確保する計画とする。1階に健康診断部門、外来診療部門、検査部門、放射線部門、薬剤部門、事務室、中央待合、救急部門などを、2階に管理部門、リハビリテーション部門、歯科口腔部門を、3階にスタッフステーションや病室(60床)を配置する。
基本設計は安井建築設計事務所・ワシヅ設計JVが担当。今回の変更により履行期間を10月31日から2022年2月末まで延長している。基本設計を経て引き続き実施設計に取り掛かり、22年秋以降の完了を目指す。建設工事は22年度中に着工となる見通しで、24年10月の開院を目指す。
整備基本計画策定支援業務と基本設計等支援業務は、病院システム(東京都)が担当。