大垣市は、老朽化が進み耐震基準を満たしていない「大垣城ホール」と「市民会館」について、大垣城ホールは西隣の大垣公園に移転新築し市民会館は解体することを明らかにした。
大垣城ホール(郭町2ノ53)は西隣にある大垣公園の西側に移転新築する。今後のスケジュールは2022年度と23年度で遺構の発掘調査を行うと供に、22年度に移転先の公園全体の整備基本構想を策定し、23年度に建物の基本設計、24年度に実施設計を行う。
25年度と26年度で工事を進め27年度の供用開始を目指す。ホールの解体については26年度に設計を行い27年度に工事を進める。ホールの所在地は、大垣城の二の丸跡のため重要な遺構が確認される可能性が高いことから解体後に発掘調査を行う。
同ホールは1953年8月に大垣市スポーツセンターとして建設され、大改修を機に88年4月に大垣城ホールに改称した。施設規模は鉄筋コンクリート造3階建て延べ5510平方b。管理棟には事務室、研修室、多目的室などを備え、競技棟には大ホール、ステージ、観覧席(1180席)などが配置されている。敷地面積は約4600平方b。
一方市民会館(新田町1ノ2)は、68年4月に建設され73年度に増築された。施設規模は鉄骨鉄筋コンクリート造地下1地上4階建て延べ8133平方b。ホール棟にはホールや楽屋が、管理棟には会議室、ピロティ、機械室などが配置されている。敷地面積は2万0430平方b。
2023年度に解体のための設計を委託し24年度と25年度で工事を進める予定だ。会館の機能の一部を移転新築する大垣城ホールに移す計画。解体後の跡地の利活用方法は今のところ決まっていない。
市は8月に両施設の今後の在り方をまとめるため、教育委員会と総務部、都市計画部で構成するプロジェクトチームを発足し検討していた。
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建通新聞社