2日に南関町で発生した鳥インフルエンザで熊本県建設業協会玉名支部(中川徹治支部長)は熊本県と協力して、発生初期からの防疫措置や処分鶏の埋却作業などを行った。2016年発生時の教訓や経験を生かし、迅速な機動力で会員一丸となって昼夜を通し活動した。
発生報告を受け、久保勝安全安心委員長らは2日の午後5時30分に協会で対策会議を開き、状況の把握や今後の活動を確認。掘削重機や消毒ポイント(引き込み式)の備品等を準備し、午後9時から初動活動を開始した。
3日午前0時からは埋却地の掘削に着手。ユンボ4台、リフト1台、バルーン5機、トラック3台を投入し、幅・上7b、下4b、深さ4b、延長70bの穴を完成させた。殺処分された約6万6000羽の鶏、堆肥・肥料等の封じ込め作業が完了したのは5日午前7時だった。作業は1班約10人の3交替で実施した。
11月に玉名振興局と防疫処理講習を実施したばかり。久保委員長は「5年前に経験した者も多く、講習要領も生かされ、スムーズな動きで、予定よりかなり早く完了できた」と話す。
■竹内農林部長が感謝
7日に開かれた活動報告の理事会には、県農林水産部の竹内信義部長らが協会を訪れ「迅速な対応で処理いただき、こんなに早く封じ込めが完了したのは建設業協会のおかげ」と感謝を述べた。
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