日本工業経済新聞社(群馬)
2021/12/13
【群馬】前橋土木が赤城山線で初弾工事
県前橋土木事務所は都市計画道路赤城山線の歩道整備事業で、月内に初弾工を発注する。条件付き一般競争入札で今月下旬に公告、年明けに開札する。事業区間の南側、前橋市北代田町の最優先工区内約110mで、両側を対象とする歩道および電線共同溝の新設工事に取り組む。2022年度も工事を発注し、最優先工区の完了を目指す。並行して、用地買収や橋梁に関する検討を進める。事業全体の完了は27年度を設定している。
都計道赤城山線(主要地方道前橋赤城線)の歩道設置事業は17年度に事業着手。これから発注する初弾工は、事業区間の南側、北代田町に位置する最優先工区部分約110mを対象とする。12月下旬に条件付き一般競争入札を公告する方針で最終調整を進めているところ。当該区間の両側を対象に歩道新設および電線共同溝の設置を実施、一括しての発注となる。
事業全体の対象は主要地方道前橋西久保線との上細井町交差点(前橋市上細井町)から南へ向かい、北代田橋周辺(同市北代田町)までの歩道未設置区間約1200m。うち、最優先工区は南側の延長約140mとなっている。両側へ歩道設置を行った上で、無電柱化を実施、通学で利用する児童生徒の安全を確保する。加えて、交差点部には右折レーンを設置し、渋滞緩和を図る。全体事業費は37億円。18年度に事業認可を取得、27年度の完了を目指す。
これから最優先工区において、北代田交差点より南側の約110mを施工する。現況幅員7・5mを17mに広げ、両側に3・5mの歩道を新設。加えて、歩道下に共同溝を設置し電線を地中化する。両側を対象に、これらの内容を一括して公告する。工種を土木一式工事とし、10カ月の工期を見込む。設計は高崎測量(高崎市)がまとめた。
最優先工区の用地買収は完了しており、22年度に北代田交差点部分を含む約70mの工事を発注する。最優先工区以北、赤城山方面は用地買収を継続する。
事業区間に架かる白川橋と桧下橋は歩道設置のための詳細設計を実施中。桃ノ木川を跨ぐ白川橋は1972年に整備。橋長38・1mの単純プレビーム橋となっている。日本工営(東京都千代田区)が設計担当。
竜の口川を渡河する桧下橋は86年に架設したPCホロースラブ橋で橋長12・7m。設計は隣接する薬師橋と合わせて、長大(東京都中央区)が作業する。