茨木市は、PFI手法(BTO方式)で実施する(仮称)茨木市中学校給食センター整備運営事業について2022年4月上旬に総合評価一般競争入札を公告する予定だ。市は債務負担行為に関する議案を22年3月定例会に、事業契約に関する議案を同年12月定例会に提出する見込み。概算事業費は139億8000万円。
入札参加者の構成は、設計・工事監理・建設・維持管理・運営各業務で構成されるグループとし、設計には延べ3000平方b以上の公共施設の実施設計業務の元請け実績を、建設には建築一式の総合評定値について市内業者に770点以上、市外業者に1250点以上を求める。
新施設の規模は延べ5000平方b程度で、調理能力は1日9000食を想定する。建設地は彩都はなだ1ノ2ノ3他。現在、茨木市土地開発公社が所有し、21年度中に市が取得する。敷地面積は1万7687平方b(準工業地域1万3289平方b、第二種住居地域4398平方b)。
入札公告後の事業者選定スケジュールは、22年6月上旬に参加希望者との個別対話を実施し、同年7月中旬に提案審査書類を受け付ける。同年9月下旬のヒアリングとプレゼンテーションを経て落札者を決定し、同年12月ごろの事業契約締結を予定する。
事業スケジュールは、22年12月から24年10月までの22カ月間を設計・建設期間に充て、同年10月末に施設の所有権を移転。同年11月から12月までを開業準備期間とし、25年1月に供用を開始。39年7月までの14年7カ月間を維持管理・運営機関とする予定だ。
市は21年3月に中学校給食基本計画を策定し、市立中全14校223学級を対象にセンター方式による全員喫食の実現に向け、給食センターを新設することにした。設計・整備・維持管理・運営を民間事業者が一貫して行うことで効率的な運営環境を創出するのが狙いだ。
提供:建通新聞社