日本銀行が計画している「日本銀行金沢支店営業所新築工事」の起工式が7日、金沢市広岡3丁目301番7の現地で行われ、2023年秋の完成へ本格的に工事がスタートした。
神事では施工者を代表して清水建設の藤村広志取締役副社長が鎌入れ、日銀の加藤毅理事が鍬入れ、設計・監理を担当する松田平田設計の江本正和代表取締役が鋤入れしたほか、関係者が順に玉ぐしを捧げて工事の安全を祈った。
建設規模はSRC造一部RC造、S造3階建て延べ6937・96平方メートル(建築面積3406・76平方メートル)。用途は事務所。高さが18・53メートル。場所は同市広岡3丁目301番7で敷地面積が5650・59平方メートル。
新営業所は円滑な業務遂行、継続力を確保するため、免震構造による十分な耐震性を有し、自家発電機設備による有事の際の電力を確保。地域的・社会的な要請への対応として、街並みとの調和を図るとともに、内装の一部に地元産材を使用。太陽光発電設備の設置、車イス用設備などを設けたバリアフリー対応の施設とする。
総工費は約64億円(税込み)。工事入札は「営業所新築主体工事」が45億9600万円(税込み)で清水建設、「電気設備工事・保守業務」が7億5600万円(同)できんでん、「機械設備工事」が6億4000万円(同)でダイダン、「昇降機設備工事・保守業務」が9800万円(同)でフジテック、「保管庫鉄扉工事」が1億4900万円(同)でクマヒラが落札した。
なお、同市香林坊の現支店の跡地活用については、山野之義金沢市長が金沢歌劇座移転の候補地として検討開始を表明しており、今後の動きが注目されている。