大阪府は、大阪モノレール延伸事業で門真市駅〜(仮称)門真南駅間の都市計画案の縦覧を開始した。同区間内には新たに(仮称)松生町駅を追加、駅予定地の東側のパナソニック工場跡地に計画されている大型商業施設や分譲マンションなどを含む大規模複合開発用地へのアクセス向上を図る狙いもある。都市計画案は2022年2月ごろに開かれる府の都市計画審議会を経て、3月の都市計画決定を目指す。
都市計画の変更を予定している内容は、松生町駅の追加の他、同区間内の大阪中央環状線一部区間の幅員変更、大阪モノレール専用道の線形と一部区間の幅員変更などとなる。
新設する松生町駅(門真市松生町)の敷地は約2000平方b。駅舎は島式ホーム構造で、延長約100bを想定する。
新駅の追加に伴い、同区間内のモノレール専用道と、専用道を設ける大阪中央環状線も変更する。対象区間は門真市向島町〜同市ひえ島町の延長約3760b。構造形式は地表式。主に8車線道路となり、幅員は60b。車線数の内訳は6車線が延長約590b、8車線が延長約1680b、10車線が延長約1490b。地表式の区間では京阪本線、大阪枚方京都線、大阪四日市線など複数の道路と立体交差する。
また、モノレール専用道の線形変更については門真市向島町〜大阪市鶴見区安田2丁目の延長約5080bが対象。構造形式は嵩上式で、幅員は8bとなる。
府は12月20日まで同案の縦覧、意見書の提出を受け付けている。
大阪モノレール延伸事業は、門真市駅〜(仮称)瓜生堂駅間約8900bで18年に都市計画決定されており、29年の開業を目指している。
提供:建通新聞社