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滋賀産業新聞
2021/12/07

【滋賀】米原市 須川地先ため池「尼ケ洞池」の耐震化改修

 米原市は、耐震性が不足している須川地先のため池「尼ケ洞池」について、耐震化に向けた改修に取り組む。近く発注を公告する見通しの補助事業採択を見据えた改修事業計画策定業務と公告済みの測量業務を今年度中にもまとめ、22年度(令和4年度)の申請手続きを経て、順調に23年度(令和5年度)の新規事業に採択されれば県より同年度に詳細設計が発注され、24年度(令和6年度)にも初弾工事の発注・着工から1〜2ヵ年での施工となる見通し。
 農業用水などに利用されている「尼ケ洞池」(須川地先)は、堤高1・3b、堤長40b、洪水吐1ヵ所を備えた貯水量2400立方b規模のため池。老朽化が進み過年度に実施した耐震診断で耐震性が不足しているとの判定結果を受けており、決壊した場合の浸水区域に家屋や公共施設が存在し、人的被害を与える恐れがある―とする県の市内21ヵ所の「防災重点ため池」に指定されている。
 市では、来年度の補助事業採択申請に向け、採択可能な事業計画の作成を基本方針とし、近く公告する事業計画策定業務では、堤体・洪水吐の危険箇所・安全性の確認調査に基づく設計基本計画、対策工法の提案、堤体・洪水吐の概略設計―などを行い、今年度中をメドにまとめる。また採択申請書の作成に必要な測量業務を近く委託し(12月9日開札)、22年(令和4年)3月18日までの期間でまとめる。
 今年度策定予定の事業計画に基づき、22年度(令和4年度)は新規事業採択に向けた申請手続きを市で行い、順調にいけば23年度(令和5年度)の新規事業採択をもって県に所管が移り、24年度(令和6年度)の詳細設計から25年度(令和7年度)年度の工事発注、単年度もしくは2ヵ年での施工―を見込んでいる。

提供:滋賀産業新聞