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滋賀産業新聞
2021/12/06

【滋賀】県病院事業庁 小児保健医療センター等の一体的再整備

 県病院事業庁は、小児保健医療センター・療育部・守山養護学校の一体的な再整備計画について、このほど三日月大造知事が計画を再検討することを明らかにした。22〜23年度の2年間で再整備計画の見直しを行う。
 当初は、新型コロナウイルス感染症等への対策検証が必要となったことから、整備事業スケジュールが変更になり、実施設計の完了を22年3月まで1年間の延長を決定。それに伴い、その後のスケジュールが1年ずつ遅れることから、22年4月から9月までに工事発注や手続きを進め、同年10月から工事着手し、24年8月の完成。療育部を含む小児保健医療センター棟、守山養護学校の併用開始予定が25年1月を予定していた。
 また、新センターの建物規模が、小児保健医療センター棟の病床数を100床から68床に変更し、RC造4階建、延1万1435平方bで、療育部は延1854平方b。同センター棟は、既存総合病院と一体で運用することを前提に、治療内容によっては既存総合病院の病棟で対応するなど、成人期における難病等への診療体制を強化しつつ、効果的かつ効率的な診療・看護体制が図れるよう再検討し、HCU含む68床とした。また、4階に配置を予定していた手術部門を2階に配置し、手術後の患者がエレベーターを使わずにHCUや病棟に移送可能となり、急変時の対応強化と効率的な動線の確保を図る。療育部は、センター内に収容して一つの建物とし、守山養護学校については、RC造平屋建、1983平方bで、センターと別棟として渡り廊下でつなぐ形とする。
 計画の事業費は、小児保健医療センターが97億5000万円、療育部が13億4000万円、守山養護学校が9億2000万円で、概算総事業費は120億1千万円―を見込んでいた。
 なお、滋賀県は同病院について地方独立行政法人化を検討中。

提供:滋賀産業新聞