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北陸工業新聞社
2021/12/02

【石川】仮設校舎に債務2.4億円/加賀市東和中学校改築・改修で/既存校舎は来年度から

 加賀市は、老朽化が進む市立東和中学校(動橋町地内)について、来年度からの改築・改修工事に先立ち、既存校舎南側に仮設校舎を建設する。12月補正予算案に2023年度までの債務負担行為として限度額2億4500万円を設定した。
 仮設校舎は、既存校舎の工事中でも生徒の学習環境を確保するために整備するもの。建設規模は軽量S造2階建て延べ約1300平方メートルを想定。来年度に仮設校舎が完成次第、既存校舎の改修などに順次着手していく方針だ。
 全体計画によると、普通教室棟(RC造3階建て延べ997平方メートル、81年築)、特別管理棟(RC造3階建て延べ1675平方メートル、87年築)については大規模改修を実施する。
 引き続き、1964(昭和39)年に建設された旧校舎の普通特別教室棟(RC造3階建て延べ2928・21平方メートル)の解体に着手。跡地で新校舎をS造3階建て延べ3250平方メートル規模で建設する。実施設計は山岸建築設計事務所(金沢市)が担当している。
 同中学校の耐力度調査では、最も古い旧校舎の普通特別教室棟が文部科学省の基準値より低い数値となった。この結果を受け、市はこれまで改善に向けた効果的な対策や対応方針などをコスト面も含めて検討してきた。
 なお、体育館2棟については補強済みと新耐震基準であることから改修の対象に含まない。

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